トノの砂金

ある採集家の思考 2015.9〜2017.4 2018.4〜2018.7 2019.1~

2019-04-19から1日間の記事一覧

大地の砂金

「大地の砂金」は言わずと知れた掘り師のバイブル「砂金掘り物語」の再販本であるが、何度読み返しても読みごたえのある名作である。実在の人物からの聴き取りをベースにした記録文学、といったところであるが、記録文学で数々の砂名作を残した吉村昭にも負…

成長しない派

砂金は成長して大きくなるという人もいるが、自分は成長しないと考えている。二つ重なったところに衝撃が加われば、つながるのかもしれないが、大粒砂金のほとんどは最初からその大きさであり、削れて小さくなることはあっても、大きくなることは奇跡のよう…

樋がけ

昔の砂金採取の写真でたまに見かける。趣味の砂金掘りの感覚からするとスルースに見えるかもしれないが、樋の大きさや構造、周辺状況から、おそらく主目的は底まで掘るための迂回水路である。事業であれば底まで浚うのは当然であり、水が無いために掘れない…