トノの砂金

ある採集家の思考 2015.9〜2017.4 2018.4〜2018.7 2019.1~

カーブではなくストレート

<トノの秘伝シリーズ①>

f:id:tonosakin:20190424222621j:plain

砂金はカーブの内側にある、と入門書には書いてある。確かに、砂がたまるのはカーブの内側である。パンニング採取の場合には、砂と一緒に砂金を採取しなければならないので、それが定説となっているのかもしれない。しかし、メガネ採取の場合には、砂にこだわる必要はない。では、カーブの外側が狙い目かというと、そうでもない。

経験上、ナゲットやグレインについてはカーブよりも直線の方が、圧倒的に出現率が高い。川で砂金がとまるポイントはスルースBOXのリッフルと同じで水流のポケット部分である。スルースBOXでは一定の水流で、常に真っすぐに流す必要がある。実際の川では水の向きや強さは様々であるが、カーブよりも直線の方が水の向きについては変化が少ない。

一定方向からの水流の時には溜まっていた砂金も、違う方向からの水流では流される。カーブでは濁流時と通常時、その中間時で水流の方向が異なることが多い。一見同じような構造の段差でも、カーブは多方面からの水流となりがちで安定せず、直線の方は安定して水流ポケットが生じつづける。

これまで自分が採取したナゲットは全てストレートである。もしカーブの方が、砂金が貯まりやすいならスルースボックスもカーブにしたら良いと思うが、そんな製品はおそらくない。直線の方が確実にリッフルに粒砂金を残す。

実はスルースをやったことがないが、もし自分がやるならリッフル形状はまな板を削ったシンプルなものを使ってみたい。エキスパンドメタルや樹脂ループの敷物は下のマットやゴムと密着しないから、下から僅かに水が抜けたり水流が乱れたり、複雑化しすぎで今一つ魅力を感じない。スルースは水流命であり、川の岩盤を感じさせる単純まな板タイプに憧れる。

 

kindleでご購入、読み放題で閲覧下さった皆様、ありがとうございました。

後日、興味本位の人が買わない価格帯に変更の予定です。